無知と言う危険性

私は観光施設である足摺海底館に勤務している。
自然を見せる観光施設なので海のコンディションによっては魚はおろか景色さえ見えない時がある。

しかし
この様な状態になるのには理由がある。

潮の流れが止まってしまって海水が循環せずにモヤモヤとして見えにくい場合。
沖からのうねりにより海底がかき乱され泥が舞い上がって見えにくい場合。
大量の雨水が川から流れ出て山からの泥水や田んぼの泥水で見えにくい場合。

海が濁るのにはそれなりの理由がある。


ただ
多くの観光客はそれを知らない。

どんな状態でも見えて当然。
そう思っている人が少なくない。

この時
私はチャンスだと思っている。

自然は常に人間に合わせてはくれないし
危険な状態だってあるという事を知ってもらえる良い機会であると。


今日も大荒れの海を見て
「あそこの海水浴場は今日やっているのですか」
と問いかけて来てくれた観光客の方がいた。

海と接している私たちは見れば危険とすぐに分かる。
しかし
海を知らない人からすれば、海はいつでも泳げるものなのだ。

毎年、海や川や山で多くの方が亡くなる。
その原因は今の状態が危険かどうかのを知るものさし(体験)がないので
判断する事ができずに起こってしまう事故が大半ではないか。

私たちの当たり前は当たり前ではない。

知って当然という気持ちはあっても
しっかりと現状を知らせる義務が私たちにはある。

少しでも多くの命を無くさないために。

ほいたら、また。

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