イノシシと塩と酒

田舎の特権であるが、よくお裾分けを頂く。
基本は大根や白菜などの野菜なのだが、この時期になると少し様子が変わってくる。

そう。冬はイノシシの季節。
どかーんと肉の塊を頂く機会が増え、我が家も毎日肉には困らない日々を送る。


ただ、このイノシシという生き物は雑食であるが故の独特の臭みがあり、この処理には苦心する。

私は匂いを消すのに酒と塩を使う。
揉んだり煮たりを酒と塩でやると臭みも和らぎ柔らかく仕上がる。


塩と酒。
これは古代から清めに使われているものである。

それに対して匂いとは死した肉体に宿る生きた証、血が巡っていた証である。

肉の臭みを消すということは、生きた証を断ち切り、清めているということではないのか。


匂いを消す合理的な方法が、イノシシの魂を清める方法と偶然にも一致していることに、不思議な気持ちで調理した。


命をいただいて生きている。
当たり前過ぎて忘れがちだが、大切な気持ちを思い出させてくれたイノシシに感謝!

ほいたら、また。

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