スポットビジネスからフィールドビジネスへ。地方観光の未来を考える。
高知県及び土佐清水市の観光業はこの時期暇をもて余している。
暖かくなり人が動き出す春から夏。場所によっては秋もくるかもしれないが、正味シーズンに一気に稼いで後は耐え凌ぐのが定番のスタイルである。
こんな時はお客さんとゆったり話すいい機会だから、意見や感想をよく聴いたりする。
「いいところだね」
先ずはお褒めの言葉が多い。
そう。いいとこって自信は私たちみんな思ってるんだ。
しかし、次に続く言葉で上がったテンションは下がる。
「けど、このためだけに来るのはしんどいな」
なかなかズバッ!と言ってくれけど、その通り。
自然「だけ」じゃなかなか何度も来たくなる場所にはならないのだ。
では、何を求められているのか。
私は選択肢を求められていると理解している。
私たちは自然を売りにしている割りには、施設中心の観光メニューしか提供できていない。
あるとしても数が少ない、知られていない、魅力的でないのが現実だ。
それは客足が物語る。
では、私たちがやらなければいけない事はなにか。
それは施設を越えてメニューを作るという作業である。
これまでの観光施設中心のスポットビジネスから地域全体を生かすフィールドビジネスへの転換を図る時が一刻一刻と迫ってきているのだ。
ただ、これは実現が難しい。
何故ならフィールドビジネスには弱点があるからだ。
その弱点とは従来の団体旅行には適さないという点である。
フィールドビジネスはあくまでも個人向けであり、薄利多売の団体ビジネスとは対極に位置する。
よって施設からすれば、フィールドビジネスの利益では従来のスポットビジネスの利益を上回れない。
すなわちそれは業績悪化であり、最悪の場合は店仕舞いしなければならないリスクがある。
フィールドビジネスは確実に観光を変える。
しかし、それに移行する時間と余裕がどこにもないのが現実である。
理想は誰か一人が儲けまくる。
そうすると私もと続くのが土佐清水市の市民性である。
小粒でもビジネスとして成立すれば、それをやりたいという人が増えてくる。
その人たちが稼ぎ生活できれば更に人が増える。
人が増える=メニューが増えるのだから、お客さんの選択肢も増える。
選択肢が増えれば目的も増えるのだから、足を運んでもらえる機会も増えるだろう。
そうなれば素材はいいのだから、従来の施設にも集客が増える。
更に言えば旅行会社が入らない個人だから手数料もかからない。丸儲けだ。
そうなる為にはペースメーカーが必要だ。
先頭を駆け抜けスポットビジネスからフィールドビジネスへの移行を加速させる必要がある。
痛みを伴わない改革はない。
変わるなら今しかない。
変わらない為には変わり続けるしかないのだ。
今日強く、危機感を感じた。
このままではいけない。
ほいたら、また。
